トップをねらえ!劇場版

「BSアニメ夜話」をなんとなく観ていて、そのままズルズルと本作を視聴してしまいました。
OVA版の方は未見でした。夜話で何方かが仰っていたように、私もパッケージ見て引いたくちでございました。当時はなんとなくアザトイ感じがしまして、引いた覚えがありました。ダイジェスト版ともいう本作を観て思ったことは「観ておけばよかった・・・」これだけですね。
劇場版が公開されえたのは2006年だそうです(全然記憶にありません)が、OVAの方は1988年ですから20年前ですね。元を観ていないので、新作部分があったのか・なかったのか、それすら判断がつきません。ですからOVAを全作観ている人からするとダイジェストであろうこの作品は観る価値があったのかどうかは分かりませんが、初見の私にしてみると十分面白かったです。
当時これを観た友人からはパロディ部分ばかりが強調されて聞かされたものですが、いやいや、物語としては王道でした。と言いましょうか、これを作ったスタッフの多くの方は同年代ですのでなんとなく分かるのですが、こういう物語を照れずに作るのが恥ずかしい時代だったように記憶しております。斜に構えたり、韜晦してみたり・・・、そういうのが格好良かった時代にこの手のストーリーを作るには「隠れ蓑」が欲しかったのではと邪推しました。それがパロディだったのは「オタク」としては当然ですしね。細かい、本当に細かい、誰も知らないパロなんて「オタク」スタッフとしては作っていて楽しかったのだろうと思います。誰が言ったか忘れましたが、「申し訳ないが、作っている方にも快感はある」というのを聴いたのもこの時代だったように思います。
思い出してみるとガイナックスがこれを作ってから20年この路線ってあまり作られていませんでしたが、昨年「天元突破グレンラガン」を同社が作ったのはDNAのなせる業なのでしょうか。歳を取ると刺激の強い作品は敬遠気味なのですが、「熱い」作品は大好物ですのでこうした作品がもっと増えて欲しいとエンドクレジットを見ながら考えておりました。
ただこういう路線はスタッフを選ぶとは思いますが・・・。