Jリーグ開幕前夜

明日からJリーグの長いシーズンが始まります。今年は北京オリンピックやW杯南ア大会予選が重なる年ですから、J1の開催は結構変則になりそうですし、J2も今年は「3回総当り」という方式だそうですから、混乱とまでは行かないまでも選手各位には負担の大きい年になりそうです。
JリーグはTV視聴率が振るわないため、民放地上波ではほとんど観ることは出来なくなっているようですが、これは「地域密着」を掲げてスタートした時からある程度は予想できたことでした。Jのチームがある地域で地元チーム以外の試合を放送しても、観てくれるのは余程のサッカー好きくらいでしょうし、そういう人は残念ながら本当に少ないと思いますから。
一方でJのチームのある地域でも、地域に密着しているチームはどれくらいあるのかも疑問です。少なくても地元で開催されている試合に1万人の観客が集まらないようなチームは問題です。弱いから、と考えている関係者もいるようですが、強い弱い以前に「愛されるチーム」作りに失敗している証拠だと思います。本当に好きになってもらえているのなら、弱くてもファンは足を運んでくれるはずですし、ファンとはそういったものだと思います。
強いチームであればファン獲得は比較的簡単でしょうが、どんなチームでも浮き沈みは付き物です。浦和でもJ2に落ちた事がありました。でもそのときでもあそこのサポは声を枯らして応援していたのを、私は新潟陸上競技場(当時はビッグスワンではありませんでした)で観たものです。浦和のサポの評判はあまり良いものではありませんが、あの時の彼らは間違いなくチームを愛していたと思います。
チームの調子に関係なくチームを応援してくれるファン、それこそが本当のサポーターだと思いますが、そういった人たちをどうやって獲得するかどうやって愛してもらえるかを考え、実行することが球団の首脳陣・経営者に望まれることではないでしょうか。個人的には地元の爺婆がチームのユニフォームを着て孫共々応援に来てくれないようなチームはまだダメだと思っております。