シルクロード少年ユート『電光石火!楊貴妃救出大作戦』

非業の死を遂げた楊貴妃を助け出すお話。楊貴妃といわれても、「世界三大美女の一人」という認識しかありません。不勉強ですね。個人的には玄宗皇帝の不始末を彼女一人に押し付けるのは少し可哀想だと思っております。
さて、助け出した楊貴妃を20世紀に送る途中「何故20世紀?」と問われると、ラモーンが「色んな夢を見ることができた、一番素敵な時代です」と理由を語っていましたが、この時代に生きてきた人間としては「ホントかなぁ・・・」というのが実感でしょう。前半は戦争に明け暮れ、後半だって確かに一時期はそうだったかもしれませんが、それも限定された地域だけだったような気がします。もっともラモーンの生まれた24世紀がもっと酷い時代という描写でもあれば納得するのですが。
楊貴妃が20世紀で映画スター揚玉環に生まれ変わる(しかも時間スタンプの押し忘れで、「少女から老婆まで」演じられる名優)ところは良いオチだったと思います。これを「ご都合主義」と非難する方もいらっしゃると思いますが、この番組は「後味の良さ」が何事にも優先するのですから「これでいいのだ!(byバカボンのパパ)」という事でございましょう。