精霊の守り人『逃亡』『狩穴へ』

「運命は肩代わりできない」というナレーションが全ての回。自分の身に降りかかった過酷な運命に押しつぶされるチャグム、それを実の親のように諭すバルサが格好良過ぎます。運命は理不尽だから運命なんでしょう。そして逃げることもできない。残酷です。

そんな中、「親に刃物を向けるたぁ、どういう了見だい!」とバルサが切れた(?)チャグムを引っ叩くシーンでは「あんたが刃物渡したんじゃないか」と心の中でつっこんでしまいましたが、このシーン全般の演技する動画は必見です。

とかくアクションシーンの動画は評価されます(私もそうなんですが)が、この作品はこういう何気なく見えるシーンの動画にも手を抜きません。チャグムがうずくまって泣く所から、それを同じく涙を流しながらバルサが抱きしめる場面なんかとても頑張っています。それと声を当てていた安達直人くんの頑張りも良かった。バルサ役の安藤麻吹さんはもとから上手いのですが、安達くんも段々上手くなっているようです。この回では特に成長を感じられました。やっぱり声の演技も大事ですよね。

狩穴の回では女のバルサが魚を取ったりシカを仕留めたりしているのに、男のタンダが干し柿の仕込みをしているところがなんとも。以前某動画サイトで「父親はバルサ、母親がタンダ」と揶揄されていましたが、当たっているようです。まあ肉体労働はバルサの担当ですから(笑)