小林さんちのメイドラゴン 第9話『運動会!(ひねりも何もないですね)』

カンナの通う小学校で運動会が催されるが、小林は仕事で参加できないと知り拗ねてしまう、というお話。
子供の時にこういうお話を見せられますと印象は違うのでしょうけど、大人になって双方の気持ちが理解できるようになりますと…、来ちゃいますねぇ(笑)
単独行動が常であろうドラゴンの彼女が他者と同じ目的のため協力するという行為が、彼女にとって新鮮であることは、練習風景の中で他の子どもたちの真剣な眼差しを見て驚いているような描き方で明らかでございます。
いえそれ以前に子供のカンナにとって親と一緒に行事に参加する事自体も初めての経験でしょうから、それがどれほど胸躍らせるものなのか。
一方で大人の小林にしてみれば扶養家族のために働くことのほうが大切なのも分かります、家族に寂しい思いをさせていることは承知していても食べるためには致し方のないことですからね。
この二人だけの家族であればこの後ややこしい事態に発展してしまいそうですが、二人の間にはトールというクッションがおりまして、これが見事に救いとなっておりました。やはり家族は多いほうがなにかと便利ですね(笑)
滝谷の言葉で自分の心を見つめる小林、小林の仕事を見て自分の心を自制しようとするカンナ。
優しい世界が描かれておりまして、おっさんは今日もホロリとさせられてしまいました。