昭和元禄落語心中-助六再び篇- 第九話

結局八雲は自分の中の落語に対しの複雑過ぎる感情を整理出来ないままなのでしょうね。
本当に嫌いなら誰の忠告を聞くこともなく自分で幕を下ろしてしまえば良いだけですが、そう出来ない未練も抱え込んでしまっている。
一方でもっと落語をしたいと考えても体の衰えから自分の理想を実現できないもどかしさ。
誰かに幕を下ろしてもらえれば一番良いのでしょうけど、現実(創作ですけど)はそう都合よく彼を死なせてはくれないようでございます。
死の淵で助六に手を伸ばしたことで、彼の鬱屈が霧散してくれれば良いのですが、その顛末は以下次回でございます。