昭和元禄落語心中-助六再び篇- 第三話

助六、自分の落語へ行きつくの巻。
とは申しましてもまだ薄ぼんやりとしたものでございましたが、家族を守るため一世一代の啖呵を切った事がそのきっかけという辺りは見事な見せ方でございました。
バカだからこそ到達できる境地というものもあるのでしょうね、本当に与太郎がバカで良かったと思えた瞬間でございました。
そんな助六に八雲が二代目助六の十八番を伝授しようと必死の(本当に死にそう)稽古をつけた場面も見事でございまして、今回は何処をとっても重要なエピソードで大満足。
中でもあのラストカットは三人が本当の夫婦、本当の親子になった事が現れておりまして、おじさん泣きそうになりましたよ。
さて、親子会が開かれるのが先か、八雲の命が尽きるのが先か。物語はまだまだ続きます。