ハイキュー!! 烏野高校VS白鳥沢高校 第10話『コンセプトの戦い』

宮城県大会終了。
この作品の素晴らしいところは、主人公の在籍しているチームを描くだけにとどまらず、ネットを挟んで退治する相手チーム、周囲の人物たちを丁寧に描いているところでございます。
そして各自がバレーに対して熱い思いを抱いており、その熱さの総量が作品全体の熱さへと繋がっている。
「熱血」とは誰か一人のそれではなく、登場する全てのキャラに備わって始めて名乗れる称号なのかもしれません。
もうひとつ、キャラに対してある種の共感をずっと感じておりました。
恐らく年寄りにとっては「こうありたかった」少年たちが、同年代の方々には「こうなりたい」という理想がそこに現れていたからでございましょう。
スポーツをするものの多くは途中で挫折してしまいますし、諦めてしまいます。でもこの作品に登場する彼ら彼女らはまだ諦めておりません。そこに私たちは眩しさと理想を見たのかもしれません。
県大会は終わりましたが烏野の挑戦はまだ始まったばかりでございます。
できればこの先も見せていただきたいのですが、それは原作のストックが溜まってからのお話のようですから、当分先になりそう。
録画しておいたものを最初から見返すとまた違った発見もありそうですし、しばらくしてからそうしてみることにいたします。
そしてこの作品を素晴らしいものにしてくれたもう一つの要素、制作のI.Gには今更の賛辞を贈らせていただきます。