食戟のソーマ 弐ノ皿 十三『威風堂々』

創真が進むべき道を見定めたお話。
料理人には独自性が求められますが、それは何もないところからは生まれないようで、様々な経験を通して培った「引き出し」こそが大事、と。
それがあって初めて臨機応変に対応でき、そこから創造があるのかもしれません。
過去を積み重ねて未来につなげる。良い最終回でございました。
もちろん創真の「修行」はまだまだこれからなのですが、料理人は一生修行のようなものですから、そもそもこの作品には始まりはあっても終わりはございません。
その修業も作者さんが様々な変化を用意しても同じことの繰り返しになってしまう恐れもございますし、であればキリの良いところで終わらせるのも見識のような気がしております。
ただまだ本当の食戟が描かれておりませんので、その辺は見たかったなぁというのが正直な感想でございます。
ともすれば変化に乏しい料理アニメでございますが、ケレン味溢れる表現で退屈させられることなく視聴できまして、これは原作の力もさることながら、アニメ制作サイドの手腕も大きかったと思います。
少年マンガの清々しさを見せていただき、幸せな時間を過ごすことが出来まして、本作に関わったすべての人達に感謝でございます。