甘々と稲妻 第12話『あいじょーたっぷりお好み焼き』

お好み焼きを作って食べたお話。
最終回は小鳥との料理会が存続の危機になるエピソードではないかと考えていたのですが、いつものように大外れ(笑)
ただこのエピソードは公平とつむぎが初めて小鳥の母親と会い、さらに小鳥が子供用包丁を買う決心をするという本作において重要なものですから、まさか割愛されるとは考えもしませんでした。
でもそういった事よりも大事なことがあると監督が考えたのでしょうね。
空腹を満たすためだけならば初回に描かれていたようにコンビニ弁当でも事足りる。でも子供は愛を食べて育つ。
公平が調理しつむぎに食べさせていたものはそれなのだよと伝えたかったのでしょうね。
と云う事で最終回。
お料理を扱った作品は多いですし、親子関係を描いた作品も同様。本作はそれをうまく融合させて物語に仕上げてくれておりまして、そう考えますと手垢まみれの設定を使ってもまだまだ新しい物語は作れるということなのですよねぇ。
本作に登場したお料理は特別豪華なわけでもなく、と申しますか我々が日常で食べるお料理しか登場しておりません。
その選択も「真に子供の成長に必要なものは何か」という視点に立ったもののように見えまして、作者さんの創作にブレがない証拠でございますね。
原作はもう少しストックがありますし、連載はまだ続いているのでいつかつむぎと小鳥に再会出来たら幸せと考えております。
派手さはありませんでしたが心に響く作品に仕上げてくれた制作スタッフに感謝!