デュラララ!!×2 結 第36話『会うは別れの始め』

池袋の奇怪な騒動が一応の終わりを迎えたお話。
帝人くんが何を求めていたのかあまりよく理解出来ませんで、…まあそう単純なものを求めていたのではないでしょうし、釈然としないまま終わるのも悪いことではございません。
これで私が10代の頃にこの作品と出会っていたなら感想も違ったものになったのだろうと考えまして、作品と出会う時期というのは本当に重要なことでございますね。
帝人も正臣も杏里も。その他の登場人物たちもそれぞれが落ち着くべき場所へ落ち着いたようでございますし、大山鳴動して鼠一匹だったのかもしれませんが、この騒動以前と違うのは経験を積んだことでございますね。
多少に危険を冒しても得難い経験をしてことが平凡ではない大人になるための必要だったとすれば、帝人たちはこれからどのような大人になってくれるのか。そこも見たい気持ちですが、それはまた別のお話ということでしょうね。
長い作品でございましたし、最終的には伝奇ものの要素が強くなり過ぎたような気もするのですが、極一部の人間を除いて丸く収まり悪くない余韻を残してくれた作品だったというのが最終的な感想でございます。