機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ #25『鉄華団』

鉄華団最初の仕事終了。
多くの家族を喪ったけれど、もっと多くの家族とこれから家族になるであろう誰かが生きていく場所を鉄華団は確保。
戦わなければ自分以外の誰かの思惑で簡単に消えて行く命を、自分の意志で燃え尽きさせてのですから彼らの死は「犬死に」でも「無駄死に」でもございません。
与えられるものをただ待っているだけではダメなのだ、若者は戦いを恐れてはいけないという長井監督の作品で多く感じるメッセージでございますね。
戦争をしろと言っているのではなく、戦い。
人生はいつだって戦いでございまして、そこから逃げることは自分の居場所を捨てることと同意なのですからね。
最終回でマクギリスが大好きな「復讐者」だったことに気付きまして、この作品を彼の視点で描いてくれれば良かったのにと考えてしまいましたが、それですと監督の描こうとする主題から逸れすぎつのかもしれませんね。
友人も幼馴染も親すらも理想のために踏み台にする彼が理想とする世界を手にすることが出来るのか、そして手にした時彼は満足出来るのか、…復讐者が手にすることが出来るのは後悔だけのような気も致しますが、ここまでは思惑通り進行。
鉄華団も名前を売ったとはいえ大人たちの政治の前ではまだ無力でございますので前途多難でしょうねぇ。
そんな中、ネームドキャラがかなり生き残ったのは救いでございまして、だからこそ
2期なんていらんじゃ!(笑)
今回折角生き残った彼らも、その後を描かれてしまいますともう嫌な予感しかしませんで、ここで幕引きして下さる方が余韻もあって良いと考えてしまいます。
今後の彼らの戦いが幸せな結末を迎えられるよう、今から願っておきたいと思います。