僕だけがいない街 第八話『螺旋』

悟の計画で廃バスに匿われた加代だったが、そこにも魔の手が忍び寄っていることを知った悟は母親に助けを求めて、というお話。
子供の頃は歳を取ったら強い精神力を持てるものだと考えておりましたが、実際はそんなことはなく、むしろ以前よりも涙脆くったような気がしております。
温かいご飯とお味噌汁、そして何ということもないベーコンエッグの朝食に涙する加代を見ていてこちらの涙腺も決壊させられました。
子供が本当に必要としているのは親の愛情、それだけで十分。
昨今の親による子供の虐待や殺人のニュースを見聞きする度に子供たちの心を想像してしまいまして切なく感じてしまい、創作とはいえこういう描写は辛いのでございます。
事態は進展すれど、未だ事件の「輪」からは逃げ出せず。
これ以上加代ちゃんに不幸になっていただきたくはございませんが、今の悟にこれ以上の何が出来るのか。
…キャラが生きているように感じさせることが出来たのなら、その作品は成功でございまして、本作は間違いなく成功作でございます。