昭和元禄落語心中 第五話

八雲の長い夜。第四夜の今回は助六の立案で行った鹿芝居の舞台で菊比古が覚醒したお話。
落語家さんがするお芝居を「鹿芝居」と言うそうなのですが、演芸に疎いものはこの歳になるまで知りませんでした、…長生きはするものですねぇ(笑)
落語では感じることが出来なかった、いえ落語だから感じる余裕がなかった「お客さん」を菊比古が意識することができたのでしょうね。
多分彼の落語に足りないものはお客さんの反応を見て臨機応変に対処するところだったのでしょう、そして助六はそのことを知っていたからこのお芝居を企画したのでしょうね。
一皮むけたのかどうかはまだ分かりませんが、少なからず変化は起きるでしょうから菊比古の前途は…、洋々なのかなぁ?
女性関係が足を引っ張りそな気がしておりますが、それも青春というものでございますね。