少女たちは荒野を目指す 第4話『わがままと引き算のメロディ』

プロット制作に苦戦していた文太郎だったが砂雪のアドバイスで一気に完成。順調に作業が進む中、新しい悩みも現れてきた、というお話。
大昔絵を描いていたことがありまして、その時理想の線が描けないことに悶々として遂には描くことを諦めた過去を持つ者には実に耳に痛い内容が語られておりました(笑)
別にプロになろうというような大それた望みを持っていたわけではございませんが、理想と現実のギャップが自分で許せなかった事を思い出してしまいました。
文太郎は脚本で悩んでおりましたが、理想とする文章を書けない悩みには私のそうした過去があるから共感できたりいたしました。
書き続けること。
プロの脚本家からのアドバイスは今になると真理であることは理解できるのですが、当時の私はその境地まで達することが出来ませんで、…まあそこを乗り越えられる人だけが「上手」になれるのでしょうけどね。
兎にも角にも完成させてからが本当の勝負でしょうし、完成しているから反省も改善も可能のようでございます。
若者の「創作」に対する姿勢を柔らかく説いていたエピソードのようでございまして、うん、形態はハーレムものに近いのですが中身はかなり硬派な作品でございます。