すべてがFになる 第四章『虹色の過去』

四季に続き新藤所長も殺された。犯人を探すべく四季の部屋に入った犀川と萌絵はそこでミチルというロボットと「すべてはFになる」という謎めいたメッセージを見つけた、というお話。
四季が多重人格と語られておりまして、そうすると所々で語られている彼女の子供時代も脳内で作られた架空の過去という可能性もありそうなのですが、…まだハッキリとはしておりません。
推理ものとしては展開の遅さが気になってはいるのですが、トリックではなくその状況にいる人物たちを描くことが「主」と考えればむしろ展開は早過ぎるのかもしれません。
彼女の過去も殺人トリックも謎だらけでございますが、そうしたものを楽しむ作品でしょうから当分は展開を見守る事に致します。