櫻子さんお足元には死体が埋まっている 第弐骨『あなたのおうちはどこですか』

深夜のコンビニで正太郎は「いいちゃん」と名乗る女の子を保護するが、というお話。
時間内に収めようとすればどうしても端折る必要はあるのですが、う〜ん。
今回制作者サイドは「いいちゃん」を通して櫻子の人間性を描く事に主眼を置いていたのでしょうし、その目的は達成できていたと思います。
骨にだけ興味が有るのではなく、何らかの理由で人嫌いになったようで、人を慈しむ熱い心はまだ彼女の中に残っているのだ、と。
でもおかげで肝心の事件の方は随分と割愛されたようでして、「いいちゃん」の母親の心の動きですとか、その「いいちゃん」の腕を骨折させてのは誰なのか、あの「内縁の夫」の「蝶々」とは何を指すのか、そして誰に届けようとしていたのかなどが放置されたのは残念でございました。
「蝶々」に関してはもしかすると次のエピソードへの伏線なのかもしれませんが、その他の部分はこれっきりになってしまうのでしょうからねぇ。
原作小説であればその辺は詳細に描かれているのでしょうけど、ここが推理ものを映像化する時難しい部分なのかもしれません。