コンクリート・レボルティオ 超人幻想 第2話『「黒い霧」の中で』

いたずらオバケの風郎太が助けた虫と世間を騒がす「黒い霧」を追う超人課のお話。
ああそうか、特撮やロボットアニメに魔女っ子ものが多く登場していたのは、會川先生の懐かしい時代への追悼の意味が大きかったのか。
「いつからこんなややこしいことになっちまったんだ!いいもんと悪いもんの区別がつかない!」
風郎太のこのセリフが會川先生の心の叫びに聞こえてしまったものですから。
昔の子供向け作品の多く(全てではないのですが)は勧善懲悪を基本としておりましたが、視聴者の成長とともに善悪の逆転やヒーローの苦悩を描き出はじめ物語は複雑化。
それはそれで作品を豊かにする効果もございましたので良かったと考えるのですが、一方で新しい「子供たち」の手からそうした作品を奪ってきたような気が致します。
結果アニメの多くは深夜枠に移動してしまいましたし、作り手の方々の忸怩たる思いと反省がこの作品の発端…、の割に原点回帰していない所が會川先生らしいといえばらしいのですが(笑)
むしろ昭和時代に観たやりきれない結末のエピソードへのオマージュにも見えてまいりまして、今回のエピソードなんて「ウルトラセブン」で感じた雰囲気が漂っていたかと。
爾郎が組織を離れるエピソードはまだでございますが、…鬱々たるエピソードが待っていそうですね。