がっこうぐらし! #3『あのとき』

現国教師・佐倉慈による始まりの日から今に至る回想。
どうしてこうなったと言った部分は今回も描かれませんでしたが、ホラー作品にとって原因にはあまり意味は無いのかもしれません。
肝心なのはその状況下の人間たちがどのような恐怖を感じどう行動したのかでございまして、その点この作品は上手くできているなぁ、と。
佐倉先生が実在していたのは間違いなさそうですが、現時点で生存しているのかどうかも問題ではございません。
少なくとも由紀にとっては存在しているし、くるみやりーさんもそう振舞っている。その理由こそがホラーの「哀れさ」を見せつけてくれているように感じております。
カットの切り替わりの演出が怖いと同時に悲しみも表現しておりまして素晴らしい。
初回の時には意外性勝負の出オチ作品にも見えたのですが、いやいや立派なホラー作品でございます。
主要登場人物のうち「みーくん」が「あのとき」の屋上にいなかったので、次回はそのお話でしょうか?