冴えない彼女の育てかた #11『伏線回収準備よし』/#12(終)『波乱と激動の日常エンド』

ギャルゲーの音楽担当に幼馴染みの美智留を起用すると恵たちに紹介した倫也だったが、当の美智留はオタクに拒絶反応を示していて、という11話。その美智留を搦め手で仲間に引き入れることに成功したという最終回。
前回まではそれほど面白みを感じられない作品だったのですが、このラスト2話を視聴していたら私の中の評価は大きく変化。
多分メインヒロインの恵が物語に積極的に関与するようになったのと、目標に対して皆が動き始めているのが目に見える形となった事が大きかったからでしょう。
これまでも女の子たちは嫌々ながらギャルゲー作りには協力しておりましたが、互いのライバル心が原動力であろうとも「がんばろう」といった気持ちが見えた点が違っていたかと。
この作品はハーレム系ラブコメにギャルゲー作りという要素が加わっていた所に新味があるわけでして、それを創作しながら様々なトラブルや結び付きを見せようとしていたところには好感を持っていたのですが、ここまではまだそれが活かしきれていなかった用に見えたのが惜しかったな、と。
ようやくそれが活かし始められたと思った所がゴールとは、残念を通り越して呆れてしまったのも事実でございまして、「おかわり!」が欲しい作品でございますね。
言葉遊びが多い作品で、これを映像化するのは大変な作業だったと思いますが、画に関しては魅力的で飽きのこないものが提示されておりまして、その点ではスタッフ各位に感謝しております。