暁のヨナ 第二十四話(終)『これから』

あっさりと黄龍・ゼノと出会いヨナは四龍を得た、というお話。
う〜ん黄龍だけAパートで終わりかぁ、不憫だ(笑)
もっともその黄龍がBパートで今後ヨナの進むべき道を問う重要な役割を任されたのですから不満はございませんでした。これは付き合いが長くヨナに心酔している他の龍では問えない内容でしたからね。
「これからどうしたい」
まさに物語はここからがスタートのはずなのですが、本シリーズはこれにて終幕。
ピリオドを打つとすれば此処が最善の潮時でございますが、とてつもない尻切れ感が(笑)ございまして、それだけが残念でなりません。
さて貴種流離譚は様々な作品がございますし、4月からは「アルスラーン戦記」も始まるのですが、女性が主人公の場合その味は若干異なっているようでございます。
それは恋の比重が重たいということではないでしょうか。
ヨナの進むべき先にはスウォンとの対決は避けられませんが、それは同時に恋しい男との再会でもございます。その時恋を取るか国を取るかの決断を迫られるわけで、国を取り戻せばいいだけの男性主人公との違いは明白。微妙で人間らしさに揺れるのは女性主人公ならではの構図ではないでしょうか。
一直線で結末に向かうだけではなく、結末に至ってまだ悩むヨナの姿が今から見えるようですし、そこに至るまでにもハクとの恋模様もあるでしょうし、変化は多彩。
だからこそその多彩な物語の続きが見たいのでございます。
…原作を読めってことなんでしょうがね(笑)
最後になりましたがCVでキャラを活き活きと見せてくれた声優さん、安定した作画で頑張ってくれたぴえろのスタッフ、他のすべてのスタッフにも感謝。
いつかこのスタッフで続編を観る機会が来ることを願っております。