冴えない彼女の育てかた #6『二人の夜の選択肢』

特にこれといった感想はなく。まあおじさんの年齢にしてみれば「好きにして」としか(笑)
そんな中小説の終わり方で倫也が詩羽を突き放した部分だけは心に残りました。
創作は作者の専権事項であり、そこを一人だけとはいえ読者に委ねる、あるいは「媚びる」という方が正しのかもしれませんが、それは、それだけは創作者がやってはいけないこという作者さんの魂の叫びが顔を出したのかもしれませんね。
同時に創作者の思惑がどうであれ、出来上がったものをどう判断するかは受け手の自由でございまして、自分の思い通りに出来上がった作品では心から楽しむ事は出来ません。
詩羽が倫也に楽しんでもらおうと考えていたことは明白なのですが、それをたしなめた倫也に受け手としての最低限の倫理感が現れておりましたでしょうか。
こういった部分をもっと見せて頂けますと、おじさんもこの作品を楽しめるんですけどねぇ。