ソードアート・オンラインⅡ 第23話『夢の始まり』

キリトの協力でアスナと共に学校へ体験入学したユウキのお話。
お話としては悲しく美しいものだったですしこれといった不満はないのですが、あの年齢のユウキが妙に達観している部分が気になるといえば気になりました。
いや、運命に達観しているからこそ観ているこちらが彼女の生き方に涙を誘われてしまうので、これでいいのかもしれませんね。
ただ少しくらいはわがままや足掻いてくれても良いように見えまして、死を目前にした人間の反応としてはそちらの方が自然ではないかと考えてしまいました。
科学的に進んだ世界ではございますが、まだ「意識」だけを電脳世界に止めておく事が出来るまでは進んでいないようでして、さてそういう世界であれば肉体の呪縛から解き放たれていいのにと考えると同時に、意識だけで人間といえるのかと言う問題もございます。
本作がそういう方面まで踏み込んでくれますと、違った面を見せてくれるのではないかと夢想してしまうのでした。
消え行くユウキに作者さんはどんな鎮魂を用意してくれるのでしょうか、以下次回。