魔弾の王と戦姫 第八話『二千対二万』

親友の戦姫を救うため一時的に銀の流星軍から離れるエレンたち。ティグルは残った兵約二千を率いいて侵攻してきたムオジオル軍のいる南部へと向かうが、というお話。
黒騎士があまりにもあっさり殺されてしまいまして、まあ忠臣は国を思い通りにするためには邪魔ということなのでしょうけど、ここはもう少し盛り上げても良かったような気が致しました。
この辺のエピソードの作り込みが丁寧ですと作品に対する印象は一変すると思うのですが、…黒騎士は華々しく登場したけれどそんなに重要な人物じゃなかったということなのかなぁ。
圧倒的な戦力差の戦いに臨むティグルたち銀の流星軍。
こういう「戦争」を見せられますと、この作品の「上手くない処」が露呈していると申しますか、こうしたリアルな戦争を描くのであれば「竜具」による人知を超越した力はいらないと強く感じてしまうのでございます。
象徴としての「竜具」であれば問題はないのですが、実際に強大な力を有しておりまして、今のところは「戦術級」レベルですが、使いようによっては「戦略級」になりそうですし、そんなものが存在する世界で戦争によって苦しむ庶民を描かれても、ねぇ。
と云った違和感を抱えつつティグルたち銀の流星軍の窮地にミラが登場してくれると「これで勝てる」と安心してしまう自分の節操の無さに呆れたりしております(笑)