白銀の意思 アルジェヴォルン 第20話『もうひとつの意識』

サモンジは独立第八部隊を離れベルフェヴォルンを操りインゲルミア軍と戦っていた、というお話。
ようやくすべての要素が一点に収束し始めているように見えまして、エピソードとしては面白く拝見させていただきました。
同じ部隊にいたサモンジとトキムネが遠く離れ(実距離と心理的距離)たことで、今まで見えなかったものが見えてくるのかもしれませんで、そう考えますとこれまでの時間(放送時間と作中の経過時間)は必要だったのかもしれません。
ただまあもう少し手早くまとめられたとは思うのですが。
物語は個人の思惑を超え展開しそうですが、この軍内部での暗闘が物足りなかったですね。和平派と継続派の二項対立ではなく、どちらにも属さない日和見の存在は必要だったでしょう、さらに軍事産業による政府支配の陰謀ですとか、…それをやり始めると全然別物の作品になってしまいそうですが。
ジェイミーもレイカの意思を感じたようでございまして、さてだからといってアルジェヴォルンだけで戦争を止めることは出来ないでしょうし、終幕がどのようなものになるのか大変気になってまいりました。