四月は君の嘘 第7話『カゲささやく』

コンクール目前、課題曲を暗譜でも弾けるようになった公生だったが、それは単に「弾ける」というだけで自分のものにしたという自信は得られないでいた。不安を抱えたまま公生は会場に入った、というお話。
どんなに不安を抱えていても、どんなにその場所を恐れていても、其処へ還るしかない。だって其処にしか彼の生きる場所はないと彼自身が知っているのだから。
音楽という感性に訴えかける題材を使っておりますし可愛らしい絵柄ですし、女の子はたくさん登場しておりますから一見すると恋愛要素のほうが強い作品にも見えるのですが、いや堂々の少年マンガでございますね。
様々な呪縛から逃げ出すことも可能な公生でございますが、彼は立ち向かう事を選択。しかし必要以上に力むこともなくさも当然のように「戦場」へと舞い戻る決意を固めました。
もちろんそれはまだ頼りない足取りでしかないのですが、とにかく彼は決意したと。
お話としては大きな進展のないエピソードだったのですが、物語としては最重要なエピソードでございまして、ここだけに1話消費させたスタッフはよく分かってらっしゃる、…偉そうですね(笑)
次回はライバルたちの演奏だけになりそうですが、それを踏まえてこそ公生の演奏が光る(かも?)のですから、これも重要なエピソードですね。