天体のメソッド 第4話『思い出のかけら』

七年前の出来事を思い出した乃々香だったが、自分たちが円盤を呼び出したことを後悔し続けていた柚希は乃々香を許せなくて頬を叩いてしまう。七年の時間が友達だった5人をバラバラにしてしまい、というお話。
思い描いていた作品とはかなりかけ離れてまいりましたが、それはともかく。
何故こうもスムーズさに欠けたように観えてしまうのかと自分なりに考えてみましたが、今回の柚希を例にとりますと彼女の行為の結果が描かれておらず、それ故後悔の重さが伝わってこないことでしょうか。
円盤がやって来て何かが起こった事は分かりましたが、今の町は円盤を観光資源にしているくらいなのですからネガティヴな受け止め方をしているのは圧倒的少数のはずで、その中に柚希も含まれているのでしょう。
その原因を描かず物語の謎として引っ張るやり方が正しいのかどうかが問題でして、むしろそこは最初に描いておいてそのことに対する柚希の感情の揺れを見せるべきなのではないかと。
この物語の大きな既に謎は円盤とノエルとして現れておりますので、他の登場人物が円盤から受けた影響についてさらに隠しておく意味は無いと思うんですけどねぇ。…ミステリーならこの限りではないのですが。
この作品に期待するのは子どもたちが七年の時間を経過して変わったもの、変わらなかったもの。変えてはいけないものを見せてくれることでございました。そのためには登場人物たちの心模様こそ丁寧に描いていただきたいですし、手札は早めにオープンして欲しいかな、と。
…いやまあ今後の展開に大きく関わってくる「謎」であれば素直に謝るしかございませんし、その用意は出来ております!(笑)