アオハライド PAGE.11

洸の過去と双葉の突進。
誰に責められるわけでもなく自分で責めてしまうことほど出口を見つけられないものはないでしょうし、それが母親の望みで洸に簡単に出来たことであれば尚更でしょう。
一緒に食事をしテレビを見ながら他愛のない会話をする。
たったそれだけのことを叶えることもなく死なせてしまった自責が洸の心を閉ざしてしまったようでございますね。
先生、洸くんが心の扉を開けてくれません!
今の洸に必要なのはこんな事を言って扉をぶち破ってやると決意してくれる友人でございましょうし、抱きしめて一緒に泣いてくれる友人ですね。
他人の本当の気持ちなんて理解する事は難しい、と申しますか不可能でしょうけど、「外」に連れだすことは不可能ではございません。時として強引さも必要ですし、その強引さに相手に対する愛情があれば、そして双葉のような打たれ強さがあれば可能かと。
二人の心は接近いたしましたが、それが恋愛感情に結びつくのかどうかは別問題。まあ高校生活の先は長いのでゆっくり歩けばいいと思います、…シリーズはもうすぐ終わるのか、う〜ん。