東京喰種トーキョーグール 第8話『円環』

真戸の罠でおびき寄せられたヒナミを追ってトーカとカネキが下水道へ向かった、というお話。
真戸とトーカ、亜門とカネキの会話が対になっていて、お互いが憎みあった前者は死で終わり、何とかしようと考えたカネキの方は死を回避できるといった対照的な結末を迎えました。
ただこの問答をこの設定の作品でするのは難しい事になりそうな予感がしております。
「喰うのの」と「喰われるもの」の間に「分かり合える」結末があるとは到底考えられませんで、これが宗教や社会体制の問題であれば解決策はあると信じておりますが、この関係は「自然の摂理」でもありある意味「神の領域」ですからね。
それでも作中で「答え」を用意しようとするならば、作者さんは本当に難しい領域に踏み込んだものだと考えると同時に、もし素晴らしい解答を用意できたなら、この作品は成功を納めることができると確信いたしますが、さてどうなりますか。
そしてカネキくんは遂に自ら動くことを決意。
まあどんなに立派な理想を掲げたところで当人が実践して見せなければ誰も付いきてはくれないでしょうから、彼が理想を実現するためには彼自身の行動が必要。
…ただ「身内」の花澤リゼを抑えこむことが必要ですから、此処から先もカネキくんは大変そうでございます。