まじもじるるも さの8『第一級魔女ハルリリ降臨』

魔界からるるもの知り合いの魔女ハルリリがやって来て、というお話。
導入で派手な展開と壮大な作品世界を見せ視聴者を引きつける作品もございますが、この作品はるるもが魔界からやって来た後人間世界での暮らしっぷりの方が楽しい作品のようでして、こういったスロースターターな作品は短いシリーズしか確保出来ませんと本当の面白さを伝えきれないまま終了してしまいそうで切ない。
多分一年くらいの放送枠があればるるもというキャラを十分に描けるでしょうし、彼女の目から見た人間世界も活写するエピソードも多数用意出来るだろうと思いますが、今のアニメにそんな時間は与えられないのでしょうし、それがほんとうに残念でございます。
今回はハルリリという高飛車な女の子が登場いたしまして、でも彼女はるるもが大好きで悪意は全くないどころか彼女の「これから」を心配して登場するという優しいキャラデございました。
悪意がないキャラしか登場しなくても厳しい現実は描けるわけでして、その予感がしているからこそこの作品はただのバカ騒ぎを見せているようでどこか胸に迫る寂しさがあるような気がしております。
初回を観た時とは印象が全く変わった珍しい作品でございます。