ばらかもん 第1話『ばらかこどん』

自分の作品をけなされた半田清舟は館長を殴ってしまい長崎の五島列島のとある島へ島流し(笑)になり、という初回。
珍しく原作は最新刊まで購入済み。原作の味わいのある個性的な絵も好みでございますが、こうして色や音、そして声がついて動いてくれると別の感動もございます。
館長を殴ったところから始まる物語。
暴力は肯定できませんが、この部分の館長の挑発は清舟を買っているからの面罵であり愛情とすれば、館長は殴られる事も覚悟の上だったでしょうし、清舟の反応は彼の思う壺だったのかもしれません。
だってものになりそうもない相手に面と向かって罵倒はしないでしょうからね。
結果清舟は自分の作品に足りないものを探す旅に出るはめになるわけですが、その助けになるのが「なる」であり島の住民たちの「見えているものを素直に受け止める感受性」かと存じます。
「なる」という曇りのない目をした子供を通して清舟は成長させられて行くわけですが、彼女の行動をそんなふうに考えてしまうあたりが、私の目も清舟と同じように曇ってしまっているということなのかもしれませんね。
素直
目に映るものをありのままに受け入れる心の余裕が必要なのかもしれません。