ノーゲーム・ノーライフ 第12話(終)『収束法(ルール・ナンバー10)』

いずなを相手に勝利を収めたかに見えたその瞬間、いずなの物理法則を超えたワービーストとしての身体能力が発動、一転して窮地に立つ空白だったが、という最終回。
「こんなこともあろうかと」のオンパレードでございましたし、少々強引ではございましたが力のない人類が勝ち続けていくとすればこれ以外の方法はないでしょうし、それほど「嫌味」に見えなかったのは作者の腕と云うことにしておきましょう。
16の種族全てを「支配」ではなく「仲間」にしなければ神に挑戦する権利を得ても勝ち目はないようでして、空白の勝利条件はひたすら厳しいもののようでございます。
単純に勝つだけならばそう難しい事ではないのでしょうけど、ゲームを通して相手と「会話」し、さらに潔い「負け」を認識させないと勝利者に対する「尊敬」は得られないでしょうからね。
それと同時にこれから先同じことを繰り返して行く事になるのでしょうけど、異なったゲームを用意しなければ読者に飽きられるでしょうから作者さんも大変(笑)
アニメは今回で終了。
振り返ってみますと空白の手に入れた「領地」はまだ二カ国(天翼族の国自体はまだでしたよね?)しか手に入れてないわけで、全部手に入れてから神に挑戦するまでアニメにしていたら8クールは必要でしょうし、だいたい原作はまだそこまで進んでいないのでしょうからこれ以上は無理でしょうしね。
毎回感じることなのですが、ラノベ原作のアニメ化って本当に宣伝の意味しかなくなっているようで、そこが少し寂しい。
完結した作品もあるでしょうから、そういった中からアニメ化していただきたいものなのですが、…金を出すところが出版社ではそれは無理な相談ってことなんでしょう。
ようやく作品の世界に入り込め、登場人物たちに感情移入できはじめる度に「お別れ」を繰り返させられてしまう現状はどう考えても正常とは申せませんよねぇ。
作品自体は作画も見せ方も不満はなく。それだけに中途半端な状態で幕引きするしかない作品をアニメ化したKADOKAWAが憎い!(笑)