ブラック・ブレット #12『クライシス・ポイント』

単身プレヤデス討伐に向かった蓮太郎だったが何故か影胤が協力、これを倒すことに成功。しかしアルデバランの侵攻を食い止めることはできず、というお話。
蓮太郎がプレヤデス討伐から帰ってくると我堂が死亡しておりましたが、どのように戦い死んだかが描かれませんと丸っきり無駄死に（作品的に）ですよねぇ。
蓮太郎に過酷な戦いを強いた当人がそれ以上過酷な戦場に身を置いて戦い死んだのであれば、人にも厳しいけれど自分にも厳しい人物だったと言えますし、逃げ惑って死んだとすればこの作品に多く登場する嫌なやつでしかなかったと判断できます。
もっとも我堂の後を継いだ蓮太郎の言動を見ていれば前者であったことは明白なのですが、ここはキチンと描いて見せて欲しかった部分でございます。
同じように翠がガストレアと戦った部分も割愛せずに見せてくれませんと、彼女が命をかけてまで守ろうとしたものが浮き彫りにならないのではないかと考えるのですが、…ねえ？
この作品で描かれる「人の死」の描かれ方にどうも共感しきれないままでございまして、さてこの問題は次回の最終回で解消されるのか。…そもそも何故私は共感できないのかといった正体を突き止めなければならないのですが(笑)