一週間フレンズ。 第2話『友達との過ごし方。』

月曜日。香織が言ったように祐樹の記憶は彼女の中から消えていた、というお話。
毎週最初から始められるなんて新鮮!
というのは当事者足り得ない者の感想でございまして、想像力を少し使ってみれば一番高いハードルである「友達になる」ところを毎回繰り返さなければならないのですから大変、…と申しますかシンドイ。
その一週間にどんな楽しい思い出を作っても次の月曜日に「なかったこと」になってしまうのも辛い。
嫌な思い出も悲しい思い出も振り返った時に大切な宝物に変わることもあるわけで、でもそれすらも叶わないとしたら…、友だちになろうなんて考えなくなってしまいそうですねぇ。
でも祐樹はそうしたことも含めて覚えているだけマシで、綺麗さっぱり記憶がなくなる香織の方が辛いのかもしれません。
もし、次の月曜日から先に祐樹と会うことがなければその辛さも悲しみも「なかったこと」で終わるのでしょうけど、月曜日祐樹は再び声をかけ先週のことを語りだす。そして肝心の部分だけ欠落した思い出が蘇る、と。
さて日記の登場。
自分の思い出を他人事のように読むという行為は香織にどういう変化をもたらしてくれるのでしょうか?
…今回も記憶喪失(「消失」ですね)の原因は語られず。このまま「そういうもの」で語られることはないような気がしてまいりました。