凪のあすから 第二十六話(終)『海の色。大地の色。風の色。 心の色。君の色。 〜Earth color of a calm〜』

世界は好きであふれているというお話。
ブコメが恋が成就するまでの楽しい気持ちが中心に描かれているとすると、この物語は楽しさにもれなく付いてくる苦しい気持ちを描いてみせた物語でしたね。
事の発端が海神様とおじょしさまの悲恋だったとしても、この苦しみは誰もが経験するものですから海神様の恋はきっかけでしかございません。
が、海神様には迷惑をかけた落とし前を付ける意味でも登場して頂きたかった。代理のうろこ様なんかじゃなくて、ね。
悲しみも苦しみも含めて恋で、それを受け入れることが出来た時、次のステップへ進むことも出来るのでしょうし、世界の色も一変してくれるのでしょう。
灰色から天然色へ。
背景美術が本領を発揮しておりまして、鮮やかな終幕でございました。