GJ部 第12話(終)『さらばGJ部と言おう』

真央・紫音・綺羅々が卒業していったお話。
作為的な盛り上がりもなければいつも通り淡々としたままの最終回でございましたが、何故か胸の奥が熱くなってしまったという(笑)
思い出してみますと自分の高校時代もそんな毎日の繰り返しでしかなく、ドラマティックな出来事とは無縁だったからこそこの静かな卒業に共感してしまったのかもしれません。
変わらないように見えても、同じ毎日を過ごしていただけのようでも確実に前に進んでいるということをついつい忘れてしまいがちですが、こうやって人との別れに直面すると思い知らされてしまうのでございます。
この作品は「余白」だらけでしたが、その余白に観ている者それぞれに何かしら感じさせてくれる作りになっていたようでございます。おっさんにとりましてそれは
過ぎ去りし日々(笑)
だったようでございます。
この作品も原作は4コママンガらしいのですが、それぞれのネタの繋ぎ目が上手く出来ておりまして「寄せ集め」をあまり感じさせないでくれました。
この辺をどううまく処理できるかは制作会社かスタッフのセンスの問題になるのでしょうけど、動画工房は他の作品を見ていても処理がお上手ですので、(私の中では)この手の作品では安心と信頼のブランドを確立しております。
それに致しましても12話で卒業させてしまうとは実にもったいない。いやこの思い切りがあるからこそ作品を見事に終幕させられたのかもしれませんね。スタッフこそGJ!でございました。