宇宙兄弟 #99(終)『人生可変、約束不変』

ビンスは宇宙へ向かい日々人はNASAを去り、そしてムッタは今日も宇宙を目指し皆まだ夢の途中、というお話。
最終回だからといってムッタの夢は叶っておりませんし、全てはこれからという終わり方は連載が終わっていない以上致し方ないでしょうね。むしろアニメオリジナルの変な区切りをつけなかった所に好感が持てました。
最後の最後で新しい「約束」が提示された部分も「未来」を予感させてくださいまして、これでもうアニメシリーズの再開がなくても妄想の中で生きて行けます(笑)
人は夢を見ないでも生きて行けますが、夢見て生きた方が豊かな人生を送れることは確かです。でもその道は決して平坦なものではなく、むしろ普通に生きるよりも困難が多いことでしょう。
それでもその困難に打ち勝ったあとで手に入れる事が出来る夢の大きさを知っているから夢見ることをやめられないのかもしれません。
この作品ではそうした夢の素晴らしさ、それを実現するための努力の尊さ、歯を食いしばって頑張る姿の美しさを丁寧に丁寧に描いてくれておりました。
さて「月での再会」を約束させられまして、相変わらずこの兄弟は難しい生き方を選択しておりますね。それが可能かどうは分かりませんが、夢を信じている二人ならこの約束もきっと果たしてくれると確信しております。
その瞬間もアニメで観たいものですが、さて私たちの「夢」はムッタや日々人のように叶えられる日が来るでしょうか? 信じて待つことに致します。