凪のあすから 第十八話『シオシシオ』

美海の案内でシオシシオに入ることが出来た光と要だったが、変わり果てたシオシシオの様子に動揺する二人。ひとり町を歩く美海は光たちが通っていた学校を見つけ、さらにうろこ様と会ってというお話。
憧れていた場所が思い描いていたものと違って美海は戸惑っておりましたが、美海はシオシシオ自体に憧れていたのではなく、光たちがいるシオシシオ、いえ光たちの作る輪に憧れていたということなんでしょうね。
でも通常であればその輪と美海を隔てている「時」は永遠に縮まりませんから、憧れは憧れでしかなく絶望も期待も抱かなかったのでしょうけど冬眠という事態が時の壁を壊して俄かに現実味を帯びてしまったようでしたね。
そして美海の体の変化もそれを後押ししているように見えましたが、同じ時間を生きているからといって彼女がその輪に加わることができるのかどうかは別問題なのですが、今の美海がそういった冷静な判断ができるのかが今後の波乱の一因になるのかもしれません。
まなかを見つけた光たちでしたが、そのまなかのエナが失われ始めておりまして、実海にエナが現れたことと無関係とも思えませんし、物語は風雲急を告げてまいりました。
…それにしても海の住人たちはこの世界の海神様に付き合う必要が本当にあるのか疑問を感じております、災いはあっても恩恵はないしなぁ。