リトルバスターズ!〜Refrain〜 第13話(終)『リトルバスターズ』

目覚めた理樹と鈴は事故現場から同級生たちを助け出そうと頑張った、というお話。
死んだ死んだ詐欺(笑)
物語と致しましては恭介たちが全員死んでしまい、その慟哭から二人が立ち上がり前へ向かって歩き出すという方がおさまりはいいと考えております。第一この終わり方では恭介の出したミッションの意味はないんじゃないかと。
瀕死の仲間を見つけた時、いくら頼りない二人でも頑張ったんじゃないかと考え、しかしミッションをクリアして新しい二人でなければ、あの状況で理樹は眠りに逃げ込んで鈴はただオロオロとしただけなのかもしれませんから、ミッションの意味はあったのかなぁ。
でもやはり誰も死ななかったというのは釈然と致しませんで、…前回までに感じた胸の痛みを返せ!と言いたくなった最終回でございまして、もしこの作品を小説で読んでいたら間違いなく本を投げ捨てていたと思いますが、アニメという映像作品で観ていたため実はこの終わり方は嫌いじゃございませんで、困った困った(笑)
画で見せられるということは固定されたイメージのキャラを見せられているということでございまして、その力は絶大なのでございます。
ラストの浜辺での修学旅行、もし文字で「笑った」などと(どのような言葉を用いられていたとしても)書かれても納得はできないのですが、画で皆の笑顔を見せられますと「これで良かったんだ」と納得しちゃうんですよ(笑)
文字を読む行為は思考が勝ちますが、目から入る情報(画の他に声優さんの声と色使い、そして音楽)には感情が優先されるからなのかもしれませんね。
と云う事で、作品としての完成度は最後の最後で台無しなのかもしれませんが、彼らリトルバスターズのメンバーが誰一人欠けることなく新しい「遊び」を探して生きて行ってくれる爽やかな終わり方に万歳三唱して感想の締めとさせていただきます。