ぎんぎつね 第12話(終)『夏越の祓』

冴木神社で夏越の祓が執り行われたお話。
神事や祭事、世の中には様々な古くから受け継がれてきたものはございますが、積極的に関わりませんとそれらの本当の意味は理解できません。
ですがそんなに堅苦しく考えなくてもいいのが銀太郎が語っていた通り日本の神様のいい加減なところ(笑)でございまして、人々が集まり厳かな気持ちで臨めば大抵のことは許されるようでございます。
伝統行事を執り行う中でまことはその意味を知ったようでございまして、自分の進むべき道の灯りを見つけることが出来たようでございます。…まだまだ暗い道ではございますが。
さてこの作品、神使が登場する作品だったのですが、今シリーズの内容としては彼らが登場した意味があまりないように感じられましてそこが残念に感じられました。
ただ一方で、この世に神様や神使がいたとしても人間が彼らのこの世のものではない力によって救われるといった安易な考え方を戒めていると考えられるわけでして、結局人は自分の力だけでなんとかしなければならないという事を表していたのかもしれません。
…でもその場合、まこと(人間)視点か銀太郎(神使視点)のどちらかで貫いて、両者に接点を設けなかった方が物語としてはすっきりした構成だったような気もするのですが、まあこの12話だけでは作品のなんたるかなんて分からないんですよね。
この作品でこれ以降に神使が見える意味が語られるのでしたら、是非とも2期をお願いしたいものでございます。