ぎんぎつね 第11話『まことの未来』

夏越の祓(なごしのはらえ)の準備のため、いつもは静かな冴木神社に大勢の人が集まってくる、そんな中まことは自分の将来に漠然とした悩みを抱えるのだった、というお話。
神社仏閣には様々な年中行事がございますが、そういったものと距離をおいてしまいますとそれらが意味するところも分からなくなるようでございます。
そういった行事に意味があるのかですとかご利益があるのかということは兎も角、伝統行事に参加することで人々が集うことの方にこそ意味があるのかもしれませんから、疎かにしない方が心豊かになれるのでしょうねぇ。
まことの悩みは誰もが通るものでございますが、相談した相手が人間とは違う時間を過ごす銀太郎ではねぇ(笑)
銀太郎は明確な答えを避けておりましたが、これは未来は不確定であるというものかもしれませんで、なるようにしかならないものでもあり、意志があればどうとでもなるということなのかもしれません。
様々な人生を生きている大勢の人が集まる冴木神社を見せられますと、どんな未来を選択したとしても事ある毎にこの場所に集まることができるのなら、それは間違はなかった未来を示しているような気がいたしました。
さて次回は最終回ですか、超常現象(笑)がないまま終りを迎えるようでございます。