蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- #10『その身を捧ぐ』

400と402の特殊プログラム入の侵食魚雷の攻撃を受けて自己修復することも出来ず海底へ沈んでいくイオナと群像。生命維持も難しい401の中で群像の命は消えかかって、というお話。
兵器から人に似た存在となったメンタルモデルに何か意味があるとするならば、それは誰かと共に歩むために人に似せられたのかもしれませんね。
時として合理的な判断を超えて感情を優先させることで「奇跡」を呼び込むことが出来るのが人間だとすれば、あの場面のイオナの判断はまさに人間そのものでございますし、タカオの献身も同様でございますね。
そしてコンゴウもまた感情に心が揺れておりましたが、それが「人間」として生まれ変わる苦しみではないかと存じます。
…痛快海戦アクションものとばかり考えておりましたが、岸監督は別の何かを見ているようでございます。