COPPELION コッペリオン 第9話『陽動』

息吹の出産が近づくと同時にゾーンも迫り荊たちはプラネットからの脱出に踏み切った、というお話。
う〜ん、極限状態の中で一呼吸入れる回ではございますが、息吹の出産に協力しようとするあやめ婆さんですとか機械であることからプラネットに残ろうとするノーセンス、そのノーセンスが初めて外の世界へ出て「触れた」場面、さよならパーティのくだりなど、「引っ掛け」ることの出来る場面は多数ございましたが相変わらず淡々と消化。
こういった異常な状況を描く作品ではその世界にいる人間を通して訴えることが大切だと考えておりますが、この作品は人間の描き方に難があるでしょうか。
我儘で自分勝手、でもきれいな心があったりとこの状況だからこそ描ける「人間」があると思うんですけどねぇ。それをしないのであればコッペリオン同士の激しい戦いだけで十分かもしれませんので、小津姉妹には頑張って頂きたいものでございます。