凪のあすから 第八話『たゆたう想いのさき』

一緒に陸で暮らすことを決意したあかりに上手く気持ちを伝えることができない美海は、気持ちを形にした贈り物を選びに光たちと街まで買い物に行くことになった、というお話。
物を贈るということはその気持ちを形にしている訳でございますが、高価のものだから気持ちも貴い訳ではございません、…バブルの頃は勘違いした女子が多かったですけど(笑)
贈り物の値段で相手の気持を推し量る行為は、結局自分の価値を値踏みしていると云うことに気付いていない訳でして、…うむ、個人的な恨みが文章に出ているな(笑)
美海のあかりに対する気持ちはそれを入手する過程全てに込められておりまして、受け取ったあかりもその尊さを感じてくれたという「ありきたり」ではございますが良い場面でした、…美海の気持ちはプライスレスでございますよ。
今回は他にも子供たち同士の思いやりが各所で描かれておりましたが、これまで彼らの関係が平坦ではなかったことを見せられていた視聴者にとって「ようやくここまで来た」と積み重なったエピソードの重みを実感することができました。
子供たちはお互いを理解し始め関係を強固にしておりまして、その過程を丁寧に描く事が来るべき本格的な海と陸の対立に活きて来るように考えております。
そして怪しい雪が降り始めました。