ぎんぎつね 第7話『神社とお寺』

お散歩に出かけたまことたちは大きななお寺の前でユミの彼氏・将平と出会った。そのお寺は将平の実家だったが最近妙なことが立て続けに起きていて、というお話。
お猿さんの神使・風と吹のいたずらにハルと銀太郎も手を焼いておりまして楽しいエピソードに仕上がっておりました。
いたずらの原因をいなくなった老神使への「寂しさから」としてしまえばもっとウエットなお話になっていたでしょうけど、最後のほうで銀太郎が語ったように「日本の神様はいい加減」というものと合わせればこのエピソードに湿っぽいお話は似合わないのでこちらの選択で良かった。
折角集まって来る人間が皆悲しそうな顔をしていれば鬱陶しくなって当然(まあお寺ですからそれも当然なのですけどw)ですし、そうした人間たちを笑顔にさせる悪戯であれば風たちのそれも悪い事ばかりではありませんしね。
ありとあらゆるものに「神様」を見つけ、お使いの動物も同様に受け入れる日本人の精神性の大らかさ故に成立する物語ででございますし、銀太郎が指摘した「いい加減」さは、その神様たちを平然と受け入れている人間たちに向けられたものでもございますね。
神様も仏様も願いは人々の幸せ。ただそれだけでございます。