アウトブレイク・カンパニー 第2話『萌えるお世話係』

萌の総合商社「アミュテック」の設立を許可されて活動を始めようとするも、何を売っていいのか手探りの慎一。お世話係のミュゼルへ日本語を教えながら傾向と対策を練っていた彼の家へ皇帝ペトラルカがやって来て、というお話。
単に可愛い女の子たちとイチャイチャしていてもそれなりに物語は転がって行きそうな世界設定でございましたが、ここに身分という設定を持ち込んでまいりまして、…下手をすると収拾がつかなくなりそうな予感がしてまいりました。
その前に、文字や言葉を知らなければ萌えは伝わらないといった描写もございまして、たしかにその通りだよなぁと関心させらまして、この作品案外色々と考えているのかもしれませんねぇ(失礼な感想ですねw)
ただ「萌え」なんてものは明確に言語化出来るような性質のものとも思えませんで、同じ文化を共有している者の大雑把な「イメージ」のような、ある種得体のしれないもののような気がしておりまして、文字や言葉だけでは伝わらないのかもしれません。
とは申しましても「文化」を共有するためにも最低限文字と言葉は必要でしょう。
しかしそのためには「教育」が必要なのだけれど、この異世界にはその制度がないといった問題に慎一は直面。更にその原因がこの世界の支配体制にあることも明らかになりまして、萌を売る前に社会制度そのものを改革しなければならないようでございます。
萌を売るためなのに壮大な話になりましたなぁ(笑)
シリアスタッチな作品であれば此処から先血で血を洗う権力闘争になりそうですが、登場人物たちを眺めますとそこまで深刻なお話にはならないような気もいたします。…甘いのかな?
転がり方次第では単なる萌えを軽く飛び越えてくれる作品になりそうでございます、…あくまで転がり方次第ですが(笑)