凪のあすから 第二話『ひやっこい薄膜』

小さなわだかまりを抱えつつ学校で作る「おじょしさま」を作ることになる海っ子と紡。接近するまなかと紡を見て光の心は千々に乱れる。そんな時光の姉あかりが地上の男と付き合っていることが発覚して、というお話。
まだ序盤ではございますが、現状でもこの緊張感が恐ろしい(笑)
現実でも人間関係なんてものは安定しているように見えても皆が少しずつつどこかで無理をしているからなんとか均衡を保っているわけでして、それはほんの少しの波風で容易く崩れ去ってしまうものでございましょう。
海っ子たちの均衡も紡の登場によって崩れかけておりますが、これが原因なのではなくきっかけにしか過ぎないのは明らかでございまして、これから4人の成長がございませんと修復不可能なところまで行ってしまうのだろうな、と。
これがですね、他の脚本家のお仕事であれば「そうはいっても最後は仲良しに戻れるだろう」と考えるのですが、岡田女史のお仕事だけに油断できないと申しましょうか、破綻して終わる方が自然のような気がしてしまう処が恐ろしいのでございます(笑)
あかりの交際も、海っ子たちがこれまで当然と考えていた世界を壊すきっかけになりそうですし、少年少女たちは子供のままでは居られないようでございます。