宇宙戦艦ヤマト2199 第26話(終)『青い星の記憶』

ヤマト地球に帰還。
所々で細部の変更はございましたが雪は生き返りましたし沖田艦長はお亡くなりにと大筋では旧作を踏襲。
そうか、沖田艦長はコスモリバースシステムの「原動力」としてこの後も地球を見守るといった解釈のようでして、旧作の「与えられた技術」だけで全てを解決するのではなく、最後は地球人の「意志の力」が必要と変更したようでございます。
どんなに科学が進んだとしても、その科学を使うのは人間自身である。科学に使われるのではなく使うことに意味があるといったメッセージだったのかもしれません。
若いカップルが何組かできまして(笑)、これは世代交代の必要性を訴えていたように感じましたが、であればこの作品で沖田と古代進の関係性が希薄だった部分が残念だったかもしれません。
旧作では沖田は進にとってどんなに反発しても時に厳しく時に優しく進むべき道へと導く父親そのものでございまして、それは子供が乗り越える壁としての存在していたのですが、今シリーズではそこがほとんど描かれなかったように見えたのでございます。
ただし、「親の不在」は最近の作品の多くに共通している点でもございまして、もうそういった存在自体が必要とされなくなった時代という事なのかもしれませんねぇ。
でもこの作品におきましてはこの父子の関係は重要な柱の一つでございましたので、時代とはいえほとんどスルーするしかなかった事は本当に残念でございました。
とは申しましてもそれ以外の部分では的確なアップ・トゥ・デートを施してくれてこの作品を蘇らせて下さったスタッフ各位には感謝しかございません。
本作を視聴させて頂きましてリメイクに際して一番大事なもの、それはオリジナルに対する尊敬と愛情であると改めて教えていただきました。
スタッフ各位に感謝を! ありがとうございました。