きんいろモザイク 第12話(終)『きんいろのとき』

春になって2年生に進級した忍たちは気持ちも高揚したまま登校したのだが、クラス替えで別れ別れになって、というお話。
新しい環境になって色々と変化が訪れるけれど5人の友情には変わりはないといった落ち着くべきところに落ち着いた終わり方でございまして、…途中紆余曲折はございましたが(笑)
最後まで忍の天然ジゴロ体質に変化はございませんでしたが、彼女に一切の悪意がないところがホワホワした雰囲気を醸し出しておりましたでしょうか。
刺激という部分には不満もございましたが、そもそもこの作品はそういった作品じゃございませんのであるべき姿を最後まで貫いてくれたのだと思います。
そして「おまけ」のBパートに突入。
時空的には少し前のエピソードになるのでしょうけど、そんなことは関係なくスタッフの本気を見せていただきました(笑)
このパートのためだけの曲と歌を用意してのミュージカル仕立て。演出とタイミングも絶妙でございましたし、なにより作画陣が本気すぎまして、初回のAパート以来の動きのある画を見せていただき大満足でございました。
この作品の趣旨からいえば動かすことや画面構成が平坦であっても問題は全くないと考えますが、それ以上の付加価値をつけてアニメ作品としての楽しさを表現したいというスタッフの心意気のようなものを感じました。
最初と最後にそういったエピソードを用意して、この作品が単なる「萌えアニメ」だけではなかったことを強く印象つけて幕を閉じるにくい演出に拍手でございます。