犬とハサミは使いよう 第九話『犬無いところに煙は立たず』

霧姫を付けねらう謎の集団、部屋に忍び込んでまで運び込む藤巻蛍の「蛍星恋話」、そして遂に姿を現した文壇の重鎮・大澤愁山と対峙する霧姫と和人、というお話。
筋立てとしては相変わらずムチャクチャに感じてしまうのですけど、こうやって「本」「小説」「作家」といった縛りで展開してくれますとお話の運びもスムーズに感じられます。
やはりこの作品は中心に「本」を置くことで座りがよくなるようでございまして、各エピソードも無理矢理でも本を絡めて頂きたいと感じた次第でございます。